和顔愛語とは?

和顔愛語は 健康にもよい!

金曜日 4月 9, 2010

和顔愛語とは、『大無量寿経』の言葉ですが、無財の七施の中の和顔悦色施と言辞施を組み合わせた言葉と以前にも紹介しました。和顔悦色施とは、優しい微笑みを湛えた笑顔で人に接すること。純粋無垢な笑顔に接すると、人は一瞬人生の苦労を忘れ、生き甲斐さえ感じ、周囲全体を和ませ、トゲトゲしい人間関係をスムーズにするといわれます。言辞施とは、優しい言葉をかけるよう勤めることで、心のこもった一言が計り知れない大きな幸せを相手に届けられるといわれています。今回はその和顔悦色施について、科学の面から考えてみたいと思います。

高森顕徹先生が書かれた『光に向かって』という本の中に、こう書かれているところがあります。”笑う時には、十六本の顔の筋肉を動かせばよいが、怒る時は、六十二本動かさなければならぬ。エネルギー上からも、 笑い顔の方が怒り顔よりも得である”。アメリカのある学者の面白い教訓である。 怒る時には62本の筋肉、笑う時は16本。怒る時、大変なエネルギー、ストレスを要することが分かりますよね。

しかし、「和顔」、つまり「笑顔」「笑う」という行為は、他人に幸せを届け、また自分自身も幸せになれる自利利他の行いです。「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しくなる」と言われますが、同じように、「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」ともいえるでしょう。実際、笑っていると楽しくなる、多くの人がそう経験し、実感として抱いていることと思います。科学的にいっても、「笑う」ことは自身の体にもよい影響を与えるそうです。

笑うと口が開き、声を出して息を吐いたり、お腹に力が入ったりする。「ハハハ」と声を出して笑っているときは、横隔膜(おうかくまく)が激しく持ち上がり肺から大量の息を吐き出し続け、笑い終わると今度は息を吸い込みしばらく腹式呼吸になります。ストレスを受けると脳は興奮状態になり酸素をどんどん消費していくため、脳細胞への酸素供給が不足し脳の働きが低下していくのですが、笑うと、肺が大きく動き、大量の酸素が取り込まれ、弱った細胞に酸素が行きわたり活発化し脳の働きが上昇するのだそうです。そして気分がすっきりし、ストレス物質であるコルチゾールの分泌が減りストレスが鎮められます。ちなみに笑った時の酸素摂取量は、深呼吸(1回)のおよそ2倍、通常の呼吸のおよそ3~4倍になるそうです。そして、たくさん笑った後は免疫力が活発化し、ガン細胞などの病原体への攻撃力が高まるそうです。笑うと、いいことづくめですね。お釈迦さまの勧められた、「和顔悦色施」「和顔愛語」、実践していきたいと思います。

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